建設業許可の取得は、事業の信頼性を高め、受注機会を拡大するために非常に重要です。しかし、その手続きは複雑で、専門知識が必要です。そこで頼りになるのが建設業許可申請を代行してくれる行政書士です。しかし、行政書士にも得意分野や実績があり誰にでも安心して任せられるわけではありません。そこで本記事では建設業許可申請に強い行政書士の選び方について7個のポイントを徹底解説します。

建設業許可申請に特化しているか?

行政書士の業務範囲は多岐に渡りますが、建設業許可申請はその中でも専門性の高い分野です。そのため、建設業許可申請に特化しているか、または実績豊富な行政書士を選ぶことが重要です。ホームページや事務所紹介などで、建設業許可申請に関する実績や強みをアピールしているか確認しましょう。

料金体系が明確であるか?

行政書士の報酬は、事務所によって異なります。料金体系が不明確な場合、後々トラブルになる可能性があります。

事前に料金体系について明確に説明してくれるか、見積もりを出してくれるかを確認しましょう。

コミュニケーション能力が高いか?

建設業許可申請は、行政書士と二人三脚で進めていくものです。そのため、コミュニケーション能力が高く、こちらの疑問や要望に丁寧に対応してくれる行政書士を選ぶことが大切です。

電話やメールでの対応、レスポンスの速さ・・・面談時の印象などを参考に、コミュニケーション能力を見極めましょう。

専門知識・経験が豊富か?

建設業許可申請は、法律や条例に基づいて行われます。そのため、専門知識や経験が豊富な行政書士でなければ、スムーズな申請は難しいでしょう。また、ケースによって必要な書類、揃えて頂く資料などが異なります。また、建設業法だけでなく会社の経営管理という面からも少なからず会社法の知識も必要となります。

過去の申請事例や、建設業法に関する知識などを質問し、専門知識・経験を見極めましょう。

迅速に対応してくれるか?

建設業許可において、決算変更届けや5年毎の許可更新の場合などは決められた期限があります。そのため、迅速に対応してくれる行政書士を選ぶことが重要です。依頼した場合のスケジュールや、連絡に対するレスポンスの速さなどを確認しましょう。

丁寧な説明をしてくれるか

建設業許可申請の手続きは複雑です。そのため、専門用語を使わずに、わかりやすく丁寧に説明してくれる行政書士を選ぶことが大切です。また、作成する書類、内容を証明する書類など合わせると作成枚数は数十枚に及ぶことも少なくありません。こちらの質問に対して丁寧に答えてくれるか?何のためにこの書類が必要なのか?など説明内容に納得できるかなどを確認しましょう。

千葉県建設業許可手引きより抜粋

信頼できる人物であるか?

建設業許可申請は、会社の重要な情報を委ねるものです。信頼できる人物でなければ安心して依頼することはできません。信頼できるかどうかは一概にして分かるものではありませんが少なくともお互いの立場を明確にするためにも最低限の契約書、見積書などをきっちり文書で作成してくれる事は最低条件でありと言えます。また、実際に面談した際の話し方や印象で相性の良し悪しを見極めるのもポイントといえるでしょう!!

まとめ

建設業許可申請を成功させるためには、行政書士選びが非常に重要です。上記の7個のポイントを参考に、自社に合った行政書士を見つけてください。行政書士に依頼するメリットとして複雑な手続きを丸投げできるため、時間や手間を削減できます。また、建設業以外でも資金調達に関して銀行の融資などに必要な計画書類などを代行、サポートしている行政書士も少なからず居ます。総合的な観点からみて法律に関しての簡単な外部機関として捉えるのも一つの考え方と言えます。

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下井 正規
下井 正規下井行政書士事務所